新築の家やリフォームしたての賃貸の部屋を見学すると、特有のニオイがすることがあります。
この「新築のニオイ」ですが、、
工事で使ったの接着剤や薬剤の臭いで、
実は吸い込むとシックハウスや中毒の原因となる化学物質の臭いです。
新築の室内には人体に有害な物質が残留しているのです!
工事直後の室内を測定してみるとVOC ( 揮発性有機化合物) などの有害物質が検出されます。
なので、
普通の新築の家や、リフォーム済みの賃貸の物件だと
ちょっと多めの化学物質が残っているのが一般的です。
ここでは、揮発性の化学物質から身を守るためにできることをまとめました。
シックハウスになるのは新築の家や、賃貸のリフォームしたての部屋への入居がきっかけとなることがほとんどです。
簡単な対策なので是非参考にしてみてください。
竣工から入居まで期間を設ける
新築やリフォームの場合、工事終了直後や、まだ未完成のうちに入居することがよくあります。
工期が遅れるのはいけないことですが、、
多少の遅れというのは良くあることなのです(^^;
他に仮住まいしていたり、前の部屋の家賃の関係で予定通りに入居したい気持ちはわかるのですが、
工事中の現場は人が住むのには適した環境ではありません。
細かいホコリやチリも舞っているので呼吸器系にも良くありません
完成から入居までに2週間程度の期間を設けると安全性が高まります。
新築や賃貸の部屋に入居前には充分な換気を行う
建物の竣工直前や直後には、換気を充分に行う必要があります。
特に、室内空気の臭いが気になる場合は、入居を遅らせて臭いが消えるまで換気を行うのが大切です!
特に暑い時期には、揮発性の化学物質が締め切った部屋の中に充満していることも。
そのまま入居してしまうと病気のリスクが高まります。
冬場は気温が低いため、有害物質の拡散量も少なくなります。
だからそのまま入居してよいかというと、そうではありません。
揮発性の化学物質は必ず次の夏に出てきます!
入居前には後から述べる「ベークアウト」で対策をして、
有害物質が揮発して家の外に出ていくようにします。
シックハウス対策として有効な「ベークアウト」とは?
「ベークアウト」とは室温を一気に上げてVOC(揮発性有機化合物)を強制的に追い出す方法です。
「ベークアウト」のやり方
- 窓を閉めて住宅を密閉する。
- エアコンなどを使い室温を30℃前後まで上昇させて、建材や建具類、内部の仕上げ材(クロスや塗装)からVOCを一気に発散させる。
- 同時に換気扇などを使って室内の空気を強制的に交換し、VOCの排出をうながす。
- 人のいない状態で3日間程度連続で行う。
ポイントは、VOCが再吸収されないように充分な換気量を確保することです。
お子さんやアレルギー体質の人がいる場合、入居前、入居直後の換気は特に重要です。
他の対策が取りづらい場合でも、換気だけは十分に行うようにしてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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